ほとんどのことがFUCKだよね!!橋本です!!
実はあと数日で、なんと「レコードノックス15周年」です。
(あと10日くらいだから多分15周年を迎えられると思います。死ななければ)
すごくないですか?15周年って(笑)。笑ってしまうよね。
このメチャクチャな人生(生活)も15年もやっていることになるのか。すごいな。
気付いたらサラリーマンやっていた年数の倍以上やってることになるな。
今となってはサラリーマンの時の記憶は誰かに植え付けられた他人の記憶みたいになってるね。
15年前、みんな「無謀だ」と言ってたし、俺も「無謀だ」と思っていました。
いや、無謀じゃなくて「無理だ」と思っていた。思っていたっていうか、わかっていた。
どう考えても無理なんだ。笑
でも、どう計算しても生きていける数字をはじき出せないまま、俺はそれでもスタートを切った。
「やる」しか選択肢はなかった。もう色々限界に来ていた。いや、超えていた。
ウンコみたいな仕事の我慢料として貯まっていたちょっとの金が尽きるまでやろう、尽きたら死んでやろう。そんくらいの感じだったか。
「死ぬ気でやればなんとかなる!!」とかそんな格好いいもんじゃなくて、もう「これやってダメなら死んじまうべ。こんな世の中なんの未練もないねー」くらいの感じだった。(じゃなきゃこんなこと(パンクのレコード屋)やらなかったよね。笑)
だから出来たというか踏み切れたというか。いや、当時はもう何もかも諦めていた感じに近い記憶がある。笑
店を始める1年前、大嫌いなコンピューター関係の仕事からやっとの思いで抜け出した俺は小さな機械設計の会社になんとか入れてもらい、30を過ぎて全くの未経験分野に飛び込んだ。のはいいが、またしても工場に派遣され無味無臭の白黒静止画像みたいな生活をしていた。
クソつまらない仕事をクソつまらない人間にまみれてすることで自分もウンコ化が進んでいることは明白だった。
どこに行っても抜け出せないんだ。何やっても抜け出せないんだ。
常にコレじゃないし、ココじゃない。って感覚がもうかれこれ何年続いていたかわからなかったけど、30を過ぎても逃げきれないというか抜け出せない自分にもう苛立ちなんて通り越してガッカリっていうか、かわいそうっていうか。よく帰りの車でブルーハーツを歌いながら泣いていたと記憶している。もうどうしていいのかわからなかったんだ。
死んでしまいたいというよりは、もう全部終わりにしたい。ぐらい耐えられなくなっていた記憶はある。
その証拠に俺は15年前の1月末日、突然会社を辞めた。
今月で辞めます、とか明日辞めます、とかじゃなくて今日辞めます、だ。
正確には「今日で辞めました」だ。
その日、俺は出向先の工場に出向き、囚人のような人混みにまみれてゾンビのように歩いて職場に向かった。
朝礼が終わって席についたとき、俺の中で何かが弾け飛んだ。
「やーーーめた。」と思ったのははっきりと覚えている。
そこから一切仕事をしないで、定時まで数時間かけて身の回りを綺麗に片付けた。(この辺が俺らしい。笑)
もちろん俺の奇行に周りの人間も気づいてはいたが、誰も何も言ってこなかった。多分怖かったんだと思う。笑
でもそんなことは知らん、俺は今日で全部やめると決めたのだ。
なんて清々しいんだ!!俺は今日で辞めるんだ!!YEAH!!!!
そして数時間かけて身の回りをきれいに整理整頓し、定時のチャイムと同時に「お疲れ様でした〜!!」と発音しその場を去った。
辺りはざわついていた。そりゃそうだ。笑
そこから家に帰るまでに、間に入っていた派遣会社の人と自分の会社の社長に電話して「あ、橋本ですー。今日で辞めましたのでよろしくお願いしますー」と伝え、(想定内の凄まじい一悶着を終えた後)携帯電話を真っ二つにして車の窓から放り投げた。
(その後、うちに直接来た社長も派遣会社の人間も完全に無視してぶっちぎった。)
アルバイトさえ、きちんと辞めるタイプの俺が人生初の試みだった。そのぐらい限界だった。
でも、これで「全てが終わった」ので清正していた。もうサラリーマンは絶対やらねえ。スーツもネクタイも全部捨てたった。
でも明日からどうすりゃいいのかはサッパリわからなかったし、なんのアテもなかった。けど、もう、どーーーでもよかった。
一晩ぐっすり眠って、起きて翌日2月1日。俺は決めた。
「よし、パンクのレコード屋をやろう」
そう決意してから15年経ったわけであります。
(ご静聴ありがとうございました。笑)
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